YouTubeで色々と時計動画をあさっていますが、今回はパネライルミノール44mm、自社ムーブP.9000搭載モデル(PAM00312と本体は一緒)の製造過程の動画。
かなり詳しい動画で、ほとんどオートメーション化されているのがよくわかりますね。ムーブメントのペルラージュ加工や、パーツの面取りも機械。
こうみると、機械式腕時計の中でも“工芸品”と“工業製品”の違いがあると思います。
ロレックスも多くの部分がオートメーション化されていますが、それと手作業を組み合わせることで、十分な精度、時計の品質を生み出しています。工作機械の精度が“人の手”を上回れば、低コストで高品質な製品を生み出せるわけです。それが“工業製品”だと思います。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンに代表される高級ブランドでは“手作業”が占める割合がそれなりにあります。職人によってなされる、ムーブメントのパーツの面取りや装飾仕上げ、ケースのポリッシュやサテン仕上げなどなど。パット見わからないような物もありますが、ロイヤルオークのケースの仕上げやランゲのテンプ受けの装飾などは素晴らしいですよね。あえて人の手を加え、目に見えない部分にもコストをかける、それが“工芸品”でないかと思います。それによってブランド価値を維持し、それに価値を見出す人がいるから、高価格でも売れるわけですね。
僕はロイヤルオークオフショアを購入したわけですが、まだまだ一端に触れただけと思います。これを深く知るにはクラシックモデルにも注目すべきと考えていますが、価格も高くなかなか手が出ず、今日もお手頃なパネライを物色しています。